まさか私が薄毛になるなんて

剛毛が悩みの種だった自分が、まさか育毛剤を使う事になるとは思ってもみませんでした。
多い、硬い、黒い、くせ毛が揃った剛毛で、今まで思い通りの髪型になった事などもちろんありませんでした。何度も美容室を変え、矯正やパーマなどあらゆる事を試しましたが、この剛毛に敵うものはありませんでした。

結局ある程度のロングにしてまとめて結ぶのが一番楽だと辿り着き、十数年ずっと同じ髪型で過ごしてきました。友人や会社の同僚達が髪の毛が細くなってきた、と言う話にも自分には降りかかることの無い話だと思っていたのです。

職場は百貨店なのですが、私の持ち場はブティックコーナーになっている場所で、一般の売り場よりも照明の位置が低く、更にガラスケース内の照明の照り返しで結構ライトがきつい売り場になっています。しかもほぼ四方を鏡に覆われているので、その反射もあり余計にライトがきつく感じます。

そんな売り場で、鏡に映った自分の生え際の頭皮がやけに透けて見えたのです。気のせいかと思ったのですが、間違いなく透けて髪の毛の毛穴まで見えています。一度気になるともう気になって仕方がなくなり先輩に聞いてみると、年齢的なものと長い間同じ髪型と言うのもあるんじゃない、と言われました。

確かに十数年、後ろで一本に結ぶ同じ髪型でした。常に髪の毛を引っ張っていたのも良くなかったのかもしれません。
硬く、多いくせ毛のせいで必要以上に髪の毛を引っ張っていたようにも感じました。でもまさか自分が薄毛になるとは、ショックは大きかったです。

取りあえず、美容室に行って相談してみると薄くなっているわけでは無く、毛が細くなってきたのだと言われました。
なので今後はあまりきつく髪の毛を引っ張らないように、毎日分け目を変える事をすすめられました。
こんな剛毛でも毛は細くなるんだ、と妙に感心してしまいましたが、まずは美容師さんの言う事を守ってそれからは毎日分け目を変えて強く引っ張らないように気を付けました。
職場の先輩にその事を報告すると、その先輩が使っている化粧品に女性専用の育毛剤があり、お母さんが気に入って使用していると聞きました。

もうこれ以は上進行させたく無かったので、教えてもらった育毛剤を即、購入して使い始めました。
効果があるのかどうかはっきりとはわかりませんが、自分が育毛対策している、と言う安心感のせいか、以前よりは頭皮が透けて見えなくなってきたように感じています。自分には無関係だと思い込んでいた薄毛でしたが、毛質に関わらず降りかかる事なのだとつくづく思い知らされました。